No.33

[滋賀県]

暮らしに湖とお城の風景がある家

緩やかに傾斜する板張りの天井や現しの木組みが美しい2階LDKの住まいです。
正面の窓からお城が望め、左手の窓からは湖の景色。
綿密に計算して窓の大きさや形を決めることで、環境を暮らしの中に取り込みました。

ペレットストーブを備えたリビングスペース。
天窓から優しく光が注ぎ込み、リビングの窓からももちろん湖の風景。
壁に設置した棚はすべてテレビやソファのサイズに合わせて製作しているので高さも幅もぴったり。

キッチンに立つとご覧の見通し。
窓は大きさよりも形状を重視し、湖がパノラマで望めるように工夫しました。
窓辺には寝転んで寛げる畳スペースも。
小上がり部分は腰掛けるのにちょうどいい高さに設定しています。

(左)セパレートに配置したステンレストップの木製キッチンはいたや工房のオリジナルです。
(中央)ロフトに繋がる階段。木組みの美しさもこのお家の魅力。
(右)こちらがワークデスクを備えたロフトスペース。

(左)壁面収納にはタオルや下着などがすっきり。家族で並んで身支度ができる広い洗面化粧台もオリジナルで製作。
(中央)トイレの手洗いもオリジナル。
(右)式台や框を天然木の一枚板で仕上げた開放的な玄関。

室内から続くモルタルや板張りの軒天が美しい玄関ポーチ。
「和の中にカジュアルな雰囲気を溶け込ませたい」という意匠の要望を受け、
今回は定番のステンドグラスの玄関照明ではなく、マリンランプにしました。

変形する土地の形状を活かし、建物を景色に向かって平行に配置。
緩やかに傾斜する大きな屋根に深く迫り出した庇、
板張りの小屋が母屋にくっついたようなデザインが印象的な前庭や生垣の緑がしっとりと馴染む外観。