No.15

[京都府]

築100年超の古民家リノベーション

住宅街の中に建つ築100年を超える古民家のリノベーション。
採光が期待できない条件であることから、吹き抜けと緩勾配の天井を効果的に使用しました。
7つの天窓から光を導き、住まい全体で共有できる設計になっています。

床は栗の無垢材、壁は漆喰、柱に檜を使用し、いくつかの柱や梁はそのまま残して再利用。
座卓での暮らしがKさまの理想で、広いリビングやオープンな階段、
ペレットストーブなどもお打ち合わせの当初からのご要望でした。

天窓から効果的に光を取り込むことで、側面の壁に窓がひとつもないのにこの明るさ。
石で仕上げたインナーテラスもKさまの希望で実現しました。
自転車やベビーカーを置くのに便利で、夏はお子さまと水遊びも楽しめます。

(右)オリジナルの玄関引き戸に洗い出しの土間。コンパクトながらも収納が豊富な玄関スペースです。
(左)LDKの奥には和室を増築。障子を開けるとウッドデッキに繋がっており、ご両親が暮らす実家の庭が見通せます。

(右)天板をフラットに仕上げたステンレストップの造作キッチン。食洗機やオーブンも搭載しています。
(左)洗面スペースも採光は天窓から。オープンな収納が機能的で、タオルや洗剤のストックがすっきりしまえます。

こちらは2階の子ども室です。吹き抜けを介してLDKと繋がり、眩しいときは4枚の障子で遮光する設計に。
ダイナミックに走る3本の丸太梁も既存のものを再利用。
将来は間仕切りを入れて2つの個室にすることもできます。

(左上)グリーンのタイルをあしらった洗面化粧台。
(右上)新旧の木は時間をかけてゆっくりと馴染んでいきます。
(左下)玄関には取り外しができる掛け障子を。
(右下)ギャッベのデザインも空間の印象にぴったりです。