縁側と雪見障子から庭を望む住まい
建て替え前の住まいは庭の反対側に生活スペースがあり、景色を楽しむことができませんでした。
LDKを庭に面して配置し、縁側を設置。座って庭を楽しめるように。
遮光を雪見障子にしたことで室内からも緑が望めます。
深い軒で周囲の視線を遮り、吹き抜けから効果的に採光。
プライバシーに配慮しながらも明るく開放的な住まいになりました。
構造上、外せなかった柱を利用してパーテーションを設置。テレビボードを造り付けました。
テレビボードの裏は、奥様が小さい頃から使っているというピアノを置くスペースにしました。
奥にはUさまの念願だった薪ストーブも設置。
隣接する和室の建具は旧家で使っていたものをそのまま再利用しています。
(左)タイルの壁に真鍮のタオルハンガー、オリジナルで製作したステンレストップのキッチン。
(中)オープンな収納が使いやすい洗面化粧台もキッチンとデザインを合わせて。
(右)タイルの壁に木の天井、浴槽は琺瑯で。
庭の緑にしっとりと馴染むよう外壁を根岸色にし、落ち着いた雰囲気に仕上げました。
縁側の長さは9m以上あり、玄関まで続いています。
軒桁は2本の柱を継いでおり、追掛大栓継ぎという職人技が使われています。
(左上)吹き抜けの天窓が青空をくっきり切り取ります。
(右上)ダイニングには手作りで仕上げたレザーシェードのランプ。
(左下)玄関照明は壁の色に合わせて緑と橙。
(右下)ペーパーホルダーも木で製作しました。
塀や門柱、アプローチの踏み石など、外構は旧家のものを継承。
昔ながらの日本家屋を踏襲した落ち着いた雰囲気の外観デザインになっています。
根岸色の外壁が植栽の緑と調和し、街並みにも優しく馴染んでいます。