No.05

[京都府]

南に向かって外へと広がる住まい

木製の引き戸、洗い出しの土間、障子をあしらった円形の窓など、和の設えが美しい玄関になりました。
天井に設置したトップライトから差し込む優しい光が出迎えてくれます。

LDKは2階に配置しました。
キッチンをセミオープンな造りにし、小上がりの和室がダイニングスペースの代わり。
屋根の傾斜を活かした勾配天井は、外に向かって高さを増し、そのままバルコニーを覆う大きな軒になります。

ベンチに腰掛けて読書をしたり、お子さまと三輪車で遊んだり、
この広いウッドデッキがSさま邸のシンボル。
内と外との関係を曖昧にすることで実面積以上の広がりと開放感が得られました。

(左)タイルのカウンターと木製の収納を組み合わせた造作洗面化粧台。
(中)タオルハンガーやペーパーラックも木のデザインで製作しました。
(右)キッチンも木とステンレスを組み合わせたオリジナルです。

襖も床の間もシンプルに。こちらは1階の和室です。
2階のLDKとは異なり、光の量を抑えて落ち着いた雰囲気に仕上げました。
ご両親が泊まりに来られた際の寝室として使われるそうです。

床は滑らかな肌触りが特徴のサクラです。
足の裏から温もりが伝わりお子さまものびのび遊べます。
「部屋にこもらないように」と、LDK内にスタディデスクを設けました。
テレビの後ろはホワイトボードになっています。