No.43

[京都府]

和の要素を大切にした石垣と生垣の家

存在感のある生垣にも負けず、水平に伸びる長くて深い軒とそれを支える柱、
緩やかに傾斜する招き屋根なども印象的な和の要素を大切にした外観になっています。
庭も生垣で囲って通りからの視線をカット。西向きに建っているため、正面は窓を控えめにしました。

 

2人で並んで料理や洗い物をしていただけるゆったりサイズのオリジナルキッチンをオープンに配置。
節や色味、硬さなど、特性が異なる複数の木をバランスよく組み合わせてデザイン。
ステンレスの天板にボーダータイル、異素材もプラスしながらご夫婦の個性を表現していきました。

 

庭に面して設置された大きな掃き出し窓を開けると住まい全体に優しく風が通り、
ダイニングや階段の窓から抜けるよう設計。
本を読んだり、会話を楽しんだり、居心地のいい住まいになっています。

 

芝生の庭と繋がる開放的なリビング。
庭を囲むように配置した生垣が通りからの視線と西日をカット。
日中はほとんどロールカーテンを閉めずに過ごしておられるそうです。

 

玄関からファミリークロゼット、トイレから手洗い、キッチンからパントリー、寝室から洗面スペース、
行きたいところへ直線的かつ最短距離でアクセスでき、関連する動作がスムーズにできる
動線設計も魅力のひとつ。ご夫婦の暮らしに優しくフィットする住まいになっています。

 

(左)パントリーは扉を設けずオープンに。既製品のバスケットがすっきり収まるよう計画しました。
(中央)洗面化粧台も足元の収納をオープンに。広めのカウンターはタオルなどを畳むスペースとして。
(右)木のカウンターにグリーンのタイルを合わせて造作。手洗いコーナーを備えたエントランス。

 

(左上・右下)薄く仕上げたステンレスが美しいキッチン。細部にまでこだわりが詰まっています。
(右上)いたや工房といえばこちら、オリジナル革シェードのペンダントランプ。
(左下)柔らかな肌触りが心地いいスギの床。時間の経過とともに味わい深く経年変化していきます。