No.28

[兵庫県]

街を見渡す勾配天井と薪ストーブの家

街を見渡す山の斜面に建つ住まい。
窓からの景色を優先して2階に配置したこちらのLDKは木の温もりを感じる居心地のいい空間。
天井は窓に向かって高くなる設計。眺望に視線が自然とフォーカスされるよう計算しています。

オリジナルで製作したステンレストップのキッチン。
腰高で造作したオープンな背面収納が使いやすく、すぐ隣には、食材のストックはもちろん、
冷蔵庫などの家電まですっきり収まる大容量のパントリーも設置しています。

壁にあしらった丸窓や古建具の引き戸がデザインのアクセント。
「ゴロンと寝転がって寛げる空間にしたい」というご家族のご要望で、
リビングを小上がりの畳スペースに。正面のテレビボードもオリジナルで製作しています。

(左)木のキャビネットとタイルのカウンター、実験用のボウルを組み合わせて造作した洗面化粧台。
(中央)キッチンの内側。収納が豊富で通路幅もゆったり。
(右)壁と天井にヒノキを張って木の香りを楽しむお風呂に。

(左上)オープンな造作収納に並ぶ和食器。
(右上)キッチンの天井に吊るした革シェードランプ。
(左下)一枚板のダイニングテーブルに合わせた北欧デザインのチェア。
(右下)IHの上に置かれたホーロー製のケトル。

薪ストーブを備えた広い玄関。
土間に沿ってL型に配置したスギの一枚板が印象的で、2階の天窓から導いた光がスリット階段を介して土間まで降り注ぎ、この明るさ。
冬になったらストーブを囲んで大勢で食事をすることも。

片流れの大きな屋根、深い軒、洗い出しのアプローチなど、外観も和の要素を取り入れながらモダンにデザイン。
左官仕上げの外壁と木部のバランスが美しく、植栽や芝生、生垣のグリーンが心地よく馴染んでいます。