No.21

[京都府]

暮らしの工夫が詰まった二世帯住宅

ご夫婦と2人のお子さま、ご両親の6人が暮らす二世帯住宅です。
両世帯共通で使えるLDKは、1階で温まった空気を2階と共有できるよう天井に木製の格子を設けるなど、
心地よく暮らせる工夫がたくさん施されています。

採光豊かな南側の窓辺にダイニングスペースを配置しました。
光が入りすぎないよう窓の高さを微妙に調整。
キッチンはオリジナルデザインで製作しており、正面にモンキーポッドという海外の木を使用しました。

(左)キッチンの背面には、冷蔵庫をはじめ、家電や食器がすっきり隠せる大きな収納を設置。
(中央)ご家族の希望で薪ストーブも導入しました。
(右)リビング階段はシルエットの美しさにこだわって製作しています。

2階には子世帯専用のリビングを設けました。
テレビボードを造作し、薪ストーブの煙突もデザインの一部に。
ベンチの座面が1階と繋がる格子の部分になっており、温かい空気が1階から運ばれてくる仕組みになっています。

(左上)年輪の模様が独特なモンキーポッド。
(右上)こちらが1階と2階を繋ぐ木製の格子。
(左下)ダイニングテーブルもケヤキの一枚板を使って製作しました。
(右下)キッチンの壁には深いブラウンのモザイクタイルを。

天井をスギ、踏み板をケヤキで仕上げた通り土間。
奥には、アウトドア用品などがすっきり収まる大きな土間収納も。
ハンドメイドの小物製作が趣味の奥さま。
将来はここで小さなショップを始めたいとおっしゃっていました。

深い軒や緩やかに傾斜する屋根、縁側をイメージしたデッキテラスなど、落ち着きを感じる外観を目指しました。
格子の建具や薪ストーブの煙突がデザインのアクセント。
そのまま残した庭の植栽との相性もぴったりです。