No.45

[京都府]

緑と本、薪ストーブがある住まい

すべての窓から竹林を望む緑とともに暮らしていただけるお住まいです。
ダイニングの窓は掃き出しにして大胆に。神社の参道に面する和室の窓は腰高にして視線をカット。
窓の大きさや配置の工夫でプライバシーを確保しながら景色だけを暮らしの中に取り込みました。

 

薪ストーブはご夫婦のご希望で。景色に劣らぬ存在感を放ちながらもシンプルな
デザインが木の空間にしっくり。オリジナルデザインのキッチンも薄く仕上げた
ステンレス天板のシルエットが美しく、黒で揃えたデザイナーズ家電がしっとりと馴染んでいます。

 

壁一面に造り付けたテレビボードも見どころのひとつ。
オープンな造りが使いやすく、足元はレコードのサイズ、
カウンターより上は単行本のサイズに合わせてデザインしています。

 

(左)カップボードもオリジナルで製作。もちろんキッチンからも緑が望めます。
(中央)調理道具や食材のストックがすっきり。パントリー内の棚はしまうもののサイズを計算して造作。
(右)水回りは2階にまとめて配置。造作洗面化粧台を階段を上がった明るいホールに設置しました。

 

寝室の窓からも緑の絶景。
照明はあえて控えめに計画し、お気に入りのスタンドランプをメインに。
1階から続く薪ストーブの煙突もインテリアとして機能しています。

 

サクラにヒノキにスギ、種類が異なる木を組み合わせてご夫婦の個性を表現した玄関。
奥にはご主人の趣味の部屋も。登山道具が行儀良く並び、窓辺には珈琲の焙煎機。
本格的なものを置きたいということでダクト工事まで実施しました。

 

景色を優先し、5区画あった土地の中からあえて変形する旗竿地を選んで購入されました。
空いた土地に家が建ってもしっかりとプライバシーが守られるよう
屋根の掛け方や窓の配置など、綿密な計算のもとで計画しています。