No.42

[京都府]

格子戸で外と繋がる路地空間がある家

大きな格子戸はオリジナルデザインで製作したものです。
取っ手に手を添えるだけでスーッと開閉。真鍮製のベアリングがアシストしてくれ、
クセになる軽やかさ。見た目の美しさだけではなく、使い心地の良さも追求して計画しています。

 

大通りに面した角地に建っており、正面にあしらった横長のスリット窓や面格子、
側面の壁にリズミカルに配置したスクエアの窓なども印象的です。
正面や玄関脇に植樹したオリーブやもみじもしっくり。道行く人の目も楽しませています。

 

車を停める場所がほしいというご要望に応える形で計画したのがこの広い路地空間。
人の往来を感じながらも外部からの視線は上手にカット。
中のような外のような不思議な場所になっており、庭のようにフレキシブルに活用していただけます。

 

将来、自宅でコーヒーのお店をするのがご夫婦の夢で、こちらがそのお店の様子です。
通りに面した2つのスリット窓は歩いている人と目が合わない高さに設定。
明るすぎず、暗すぎず、居心地を追求した空間になっています。

 

2階に配置したLDKは、大きな天窓を備えた吹き抜けの大空間。
クリの床が心地いいリビングに対面式のカウンターキッチン、上にはオープンなロフトスペースも。
計画的に光を取り込む明るい空間になっています。

 

リビングに隣接する客間は木の面格子から街路樹の緑を望む居心地のいい空間。
タンスがすっきり配置でき、布団などがしまえる吊り押入れも。
無垢材の床に直接溝を突いたフラットな敷居も美しい仕上がりになっています。

 

(左)玄関を上がってすぐのところにつぎの間として使える2畳ほどの畳スペースを計画しました。
(中央)足元に置かれた椅子が地窓から注がれる光に浮かび上がり、ギャラリーのような雰囲気に。
(右)オリジナルの洗面化粧台。正面のモザイクタイルはキッチンと同じものをセレクトしました。