No.40

[京都府]

平屋のように暮らせる大屋根の家

敷地いっぱいまで迫り出した大きな屋根が印象的な外観。
青い空を大胆に切り取り、白い壁にはダイナミックな影。
2階建ての木造住宅ではありますが、平屋のようなゆとりのある佇まいを目指してデザインしました。

 

2つの大きな掃き出し窓を介してLDKと庭が一体になるよう設計。
片方に芝生を植え、もう片方をウッドデッキに。
紅葉にジューンベリー、山吹に紫陽花、さまざまな木を植栽し、季節ごとの景色を楽しまれています。

 

サクラの床にスギの天井、壁を漆喰で仕上げて、引き戸やふすまなどの建具をオリジナルデザインで製作。
3人掛けの大きなソファがゆったりと配置できる開放的なリビング。
壁面に造り付けた本棚付きのパソコンデスクは、将来、お子さまの勉強机としても活躍します。

 

ステンレストップのオリジナルキッチンを壁付けに配置し、造作キャビネットをオープンにレイアウト。
作業スペースをゆったりと確保し、窓の外を見ながら洗い物ができるように。
奥には大容量のパントリーも備えており、家電類もすっきり隠せるようになっています。

 

(左)キッチンの側面はバーチ材の白目と赤目を交互に張ってストライプに仕上げました。
(中央)オープンな収納が使いやすいタイル仕上げの洗面化粧台。オリジナルで製作しました。
(右)タンクレスのものをセレクトしてすっきりとデザイン。板張りの腰壁が印象的なトイレ。

 

玄関を上がった右手が洗面スペースで左手がLDK。
「平屋のように1階だけで暮らしが完結する家にしたい」というご要望にお応えし、
機能を1階にまとめて配置。一直線でアクセスできるように工夫しました。

 

(左上)キッチンの壁にあしらったモスグリーンのタイルが奥様のお気に入り。
(右上)掃除がしやすい壁付け水栓。(左下)経年変化が楽しみなサクラの床。
(右下)キャビネットにデスクに本棚、造り付けの家具は細部の納まりにまでこだわって。