No.36

[京都府]

木組みの階段越しに山々の緑を望む家

「自然豊かな場所に工房を備えた家を建てたい」と見つけられたのが山の麓のこちらの土地。
緩やかに傾斜する三角屋根やバルコニーの手すりにあしらった格子が特徴的な
森の緑と空の青にしっとり溶け込む木の住まいが完成しました。

 

板張りの勾配天井が開放的で、現しにした梁がダイナミック。眺望を優先し、LDKは2階に計画しました。
作業台を対面型に配置したオープンなキッチンから空間全体が見渡せ、
階段の吹き抜けやダイニングに設置した大きな窓からは山の景色がパノラマで望めます。

 

リビングのすぐ隣に子供部屋を設置しました。
お子さまが小さいうちは広々と。
ドアを2つ設置しているため、将来は間仕切りをいれて2つの個室として使用していただけます。

 

子供部屋と繋がるウッドデッキのバルコニーからは山の景色はもちろん、麓に広がる集落の風景まで。
お子さまのプレイスペースとして活躍しているそうで、
絵本を読んだり、お絵描きをしたり、ゴロゴロと寝転がって遊ぶことも。

 

(左)ステンレストップの造作キッチンを壁付けに配置し、収納付きの作業台を対面式にレイアウトしました。
(中央)LDK内には造り付けのパソコンデスクも。奥に見える洗面化粧台もオリジナルで製作しています。
(右)仏師として活躍されているご主人。1階に設置した作業場の扉は古い葦戸をリメイクして活用しました。

 

踏み板を天然木の一枚板で仕上げた趣を感じる玄関。
正面に配置した木組みの階段が美しく、大きな掃き出し窓からもまた緑の絶景。
2階の窓から吹き抜けを介して優しい光が注ぎ込み、幻想的な光景を映し出しています。

 

(左上)白いスクエアのタイルが木やステンレスにしっくり。
(右上)ステンドグラスの玄関照明。色を使用しないことで「無垢」を表現。
(左上)室内はすべて生成りの漆喰壁で統一。(右下)光が溢れる居心地のいい住まいに。