No.13

[京都府]

緑の借景を暮らしに取り込む家

ダイニングからキッチン方向を見ると天井に三角のシルエットが現れます。
キッチンは収納力を重視して、食器や家電、ゴミ箱まですっきり。
トップライトから注ぐ光が空間の隅々まで広がる開放的なお住まいになっています。

ステンレストップのキッチンと一体になったL型のダイニングテーブルと
南西の壁に沿って配置したL型のカウンターが同じ高さで重なるようにしました。
床はサクラ、天井やカウンターはスギ、テーブルにはクリを使っています。

暮らしの中に景色を取り込むアイデアもSさま邸の魅力のひとつになっています。
リビングスペースやダイニングから外を眺めた時、目線が緑にフォーカスされるよう、
軒の深さや塀の高さを計算してプランニングしました。

LDKに隣接する和室。間口の広さを玄関土間(左下の写真)と合わせて引き戸を共有できる設計になっています。
昼は土間をオープンにして開放的に。
夜は和室を開放してリビングスペースの一部のように使っていただけます。

(左)手洗いを備えた広い玄関土間を設置。お出かけ前の身支度もゆったりできます。
(中)こちらは子ども室。ロフトの梯子も木で製作しています。
(右)バスルームは形が異なるタイルを組み合わせてデザインしました。

(左上)手洗いやキッチンのタオルハンガーは真鍮製に。
(右上)壁はコテ押えの漆喰。スイッチやコンセントはステンレスで統一。
(左下)トリコロールカラーの玄関照明。
(右下)オーダーメイドのイラスト入り表札。

玄関から縁側までを覆うガルバリウムの深い軒や左官仕上げの白壁、木目が美しい切妻屋根や建物を囲う緑豊かな生垣。
外観は、伝統的な日本家屋の要素を取り入れながら、シンプルなデザインで現代的な和を表現しています。