No.12

[京都府]

窓の工夫で光と緑を巧みに導く家

片流れの屋根が印象的な外観になっています。
玄関の前の植栽は旧家のものをそのまま生かしました。
周辺環境に馴染むモダンな和のデザインに対し、4駆のSUVやモトクロスバイクが心地いい違和感を醸し出しています。

床は桜、天井は杉、壁は漆喰。優しい素材に包まれた開放的なLDK。
デッキに繋がる掃き出し窓、緑を切り取るピクチャーウィンドウ、南の光を導く5つの小サッシ、
すべての窓に役割を持たせ、巧みに光と緑を導いています。

ステンレストップのキッチンはいたや工房がオリジナルでデザイン。
シンクをオープンに配置し、コンロを壁付けに。
セポレートにすることで使い勝手が良く見た目もすっきり。
空間を有効に利用することができます。

テレビボードや本棚は造作工事で。
和室の襖や障子も職人の手仕事で仕上げています。
LDKの入り口付近には小さな吹き抜けを設置しました。
上下階の繋がりと空気の流れを生み出しています。

(左)「ゴロンと寝転がれる空間もほしくて」。リビングスペースに隣接する和室はSさまのご要望で。
(中)洗面化粧台は木とタイルを組み合わせて。収納もゆったりとりました。
(右)玄関は木の香りが出迎えてくれます。

(左)水平、垂直、斜めのライン、いろんな角度で交わる天井や壁の仕上げに職人の技を感じます。
(右)こちらはトイレの手洗いカウンターです。キャビネットの取っ手の素材や形にまでこだわってデザインしています。

(左)キッチンに立つと裏庭の緑が望めます。無垢材と漆喰壁のコントラストも美しいです。
(右)「ゆったりお茶をしたり、時間をかけてお料理をしたり、家で過ごす時間が増えました」。
新しい暮らしを楽しまれています。