No.07

[京都府]

大きな吹き抜けと縁側がある家

床はクリ、柱はヒノキ、天井はスギ。壁は漆喰でしっとりと仕上げました。
大きな吹き抜けが上下階を緩やかに繋ぎ、窓辺には天井の低さが落ち着く縁側のようなスペースを設けています。

瓦屋根にうぐいす色の外壁、格子の目隠しや洗い出しのアプローチ階段が和の雰囲気。
おじいさまから土地と築約50年の家を譲り受けたUさま。
建替えに際して目指したのは、「大工さんがしっかりと建てた木の家」でした。

空間全体が見渡せるようキッチンはオープンにレイアウト。
作業台と一体になったダイニングテーブルにはトチの木の一枚板を使用しています。
北欧スタイルの優しいデザインのチェアが馴染む空間になっています。

ソファにクッション、手織りのギャッベ、リビングスペースも優しい色使いのインテリアが馴染みます。
LDKの隣には和室も。
空間のアクセントとして古い建具をリメイクして使わせていただきました。

(左)Uさまと京都の古建具屋さんまで一緒に探しに。50年ほど前に金沢で使われていた荒格子の引き戸。
(中)キッチンの収納はオープンな造りで使いやすく。
(右)手洗いカウンターを造作で仕上げました。

(左)玄関を入ってすぐのところにあるウォークインクロゼットが便利。
(中)実験用のボウルにモザイクタイル、洗面化粧台も木のデザインですっきりと。
(右)パソコンデスクと本棚を造り付けた書斎。

吹き抜けはUさまたってのご希望でした。
見上げた時のシルエットの美しさを考え、階段の手すりなど、細部の収まりにまでこだっています。
木と漆喰のコントラストが心地いいです。

好きなことや注目しているもの、センスが私たちと共通していたので、楽しく家作りを進めさせていただけました。
目指しておられた「大工さんがしっかりと建てた木の家」になったのではないかと思っています。